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品質保証⑤:「クレーム対応は“地獄”です。でも、それが会社を守る最前線。」

職種紹介

1. この職種って何をする仕事?

品質保証(QA)の中でも特に重要な役割が、クレーム対応
市場で問題が起きた時、「なぜ起きたのか?」「どう防ぐのか?」「誰の責任か?」を徹底的に突き止める。
言ってしまえば、“会社が炎上したときに一番火消しに走る”のが品質保証です。


2. 現場のリアル

クレーム1件が、数千万円の損害につながる

  • 回収・再納品・調査・謝罪・信頼回復…すべて品質保証が対応

  • 「すぐに原因を報告して」と詰められるが、現場はパニック状態

  • 相手は冷静ではない。怒鳴られる、詰められる、でも感情に飲まれてはいけない


社内外の板挟み

  • 現場は「品質に問題はなかった」と言う

  • 取引先は「そちらの責任でしょ?」と言う
    →その狭間で、論理的かつ冷静に“事実”だけを積み上げるのが品質保証の使命


原因が「ヒューマンエラー」のときは特にしんどい

  • 仲のいい現場担当のミスだったとき、指摘するのは正直つらい

  • でも、そこを曖昧にしたら、また事故が起きる
    →品質保証は、“人間関係より真実”を選ばなければならない瞬間がある


3. やりがいはあるのか?

正直、「楽しい仕事です」とは言えない。
でも、こう思えるときがある:

  • 自分の対応で大きなトラブルを防げた

  • 再発防止策を考えて、現場が改善された

  • あのとき勇気を出して止めて良かった

「嫌われ役でもいい。誰かが守らないといけない」
そんな覚悟を持てる人には、これ以上ないやりがいがある職種です。


4. 学生が持つべき視点

品質保証は、地味で目立たず、クレーム処理という**“誰もやりたがらない仕事”**を引き受ける職種。
でも、そこで学べるのは、交渉力・論理力・心理的タフネス・現場との信頼構築といった社会人の基礎体力。

派手じゃない。けど、**「一番鍛えられる現場」**が、ここにある。

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